全てがつながる:BOBSTが今日の包装産業の顧客需要に応える最新の技術を発表

メックス、スイス、2023年6月27日

BOBSTは今日、印刷、加工、サービス、および業務遂行などに関する最新の技術を発表します。それらを通じて、包装サプライチェーンのデジタル化に向けて大きな一歩を踏み出そうとしている加工業者やブランドオーナーへの支援を強化していきます。

「包装産業はデジタル革命の真っ只中にあります。あらゆる企業が業務の革新を強いられ、それぞれの手法で取り組み、徹底した方法とデジタル式思考を巡らし、ネットワークとプラットフォームを活用して、自社のクライアントに新しいビジネスモデルを提供しています」と述べるのは、BobstグループのCEO、Jean-Pascal Bobst(ジャン・パスカル・ボブスト)氏です。「BOBSTでは、4つの重要な柱を軸とした「業界ビジョン」を掲げています。それらは、コネクティビティ、デジタル化、自動化、そして持続可能性です。私達は、この変革を大いに支援して参ります。本日発表する新しいソリューションは、現在の新たな現実の中で、共に繫栄を願うお客様へ提供する継続的な技術革新に関する最新情報です。」

BOBSTには、包装サプライチェーンの完全デジタル化に向けたビジョンがあります。

このビジョンの中心になるのがBOBST CONNECT(ボブスト コネクト)であり、常に進化し続ける弊社のクラウドベースのデジタルプラットフォームとして、包装産業の生産性向上に貢献します。本日、BOBSTはTool Management(ツール管理)の導入をここに発表いたします。これは、市場において例のない新しいものとなります。Tool Managementソリューションは、TooLink(ツールリンク)を搭載した抜型を通して、かつてないレベルの管理を行い、抜型メーカーとの連携、ツールのパフォーマンス、フィードバック、メンテナンス、そして注文の追跡を可能にします。直感的なインターフェイスで、ユーザーの判断を助ける多くのデータを提供し、ツール管理を次のレベルへと引き上げます。

ACCUCHECK(ブランク検査装置)用のRecipe Management(レシピ管理)では、ユーザーが原稿に基づいて、検査レシピをリモートで準備、設定することができます。さらに、いつでも、どこででも、保存されたレシピからパラメーターを読み出すことで、閉ループ制御ソリューションを開始することができます。本機能はすでにBOBSTの顧客であるPrealpi社が見事に使いこなしており、準備時間と品質管理の改善に役立てています。

グループの新しい仲間 – Dücker Robotics社

BOBSTは、Dücker Robotics株式の70%を取得することにより、自社の自動化とコネクティビティを強化しました。Dücker Roboticsは、段ボール業界の製品とパレットの積載における世界的リーダーであると同時に、紙器業界にも多くのソリューションを提供しています。同社は、最高性能の加工機械にも対応出来るロボットシステムを開発してきました。

以下は、各業界セクター向けに新たに発表されたその他の注目情報です。

軟包装

軟包装のセクターでは、より環境に配慮した素材や、優れたリサイクル性に対する需要の高まりに直面していますが、印刷、メタル蒸着、コーティング、およびラミネーティングにおいて、高い品質が維持されています。このセクターでのBOBST最新の開発は以下のとおりです。

  • VISION K5 HS (金属蒸着機): 6月下旬に発売予定の新モデルです。
    感熱素材、薄型ゲージ素材、サステナブル素材などのさまざまなタイプのフィルムに対応できるように設計された高性能な高速金属蒸着機です。業界最大となる700mmのコーティングドラムを装備しています。加工業者にとっては実に理想的なメタライジングソリューションです。
  • NOVA MW LAMINATOR(ラミネーター): 7月末に発売予定の新モデルです。
    人間工学に基づいた使いやすい設計の超小型ラミネーターで、軟包装市場のウェブアプリケーションの無溶剤ラミネーションに最適です。さらに、増え続けるデジタル印刷市場にとっても、理想的なラミネートソリューションです。
  • VISION CI(CIフレキソ印刷機): 2023年第4四半期に発売予定の新モデルです。
    ますます増加する紙の市場に対応するフレキソ印刷機で、より高度なウェブ張力への対応能力が増強されています。この機械は120gの紙を400m/分で処理することができ、BOBSTの拡張色域 (ECG) 技術やSmartGPSなどの機能を搭載し、作業のセットアッププロセスを自動化しています。

ラベル

ラベルのセクターは、従来型ソリューション、デジタルソリューションのいずれにおいても、実に多様な技術環境下にあります。人材不足に直面している加工業者は、より持続的なソリューションを求めています。BOBSTは、ユーザー体験、使いやすさ、新しい自動化機能、そして品質検査設定の迅速化を強化しながら、従来型フレキソ印刷とデジタル印刷のいずれにおいても、革新性能を提供することに尽力しています。このセクターでのBOBST最新の開発は以下のとおりです。

  • 打抜設備ラインナップの拡張
    弊社は、加工業者のあらゆるニーズに対応するため、打抜きソリューションのラインナップを拡張しました。セミロータリーの打抜設備に加え、Quick Changeロータリー打抜機を導入しました。これにより、シリンダーの交換時間を50%節約できます。370mm仕様に加え、自動でプレート交換ができる高性能セミロータリー打抜設備(530mm)を導入しました。両設備には、デジギャップ機能が組み込まれており、より迅速なジョブチェンジにも対応できます。
  • DIGITAL MASTERシリーズの更新:新機能を含む強化パッケージを近日公開予定です
    これにはBOBSTコネクトの最新機能、サードパーティーとの連結や新しいACCUCHECK機能が含まれています。
  • Pantone 認証:BOBSTのデジタル印刷技術が、正式にPantone認証されました!
    これは、弊社のカラーマネジメントエンジン (DFE) と印刷結果がPantoneにより認証されたことを意味しており、お客様に安心してお使いいただけることを証明するものです。
  • BOBST Sphere UI: フレキソ印刷とデジタル印刷の新ユーザーインターフェイス(操作盤)
    DIGITAL MASTERシリーズとインラインフレキソM6を皮切りに、ユーザーインターフェイスを全面的に再設計し、続いて他のプラットフォームにも段階的に実施します。フレキソとデジタルの全行程を一元管理し、これまでの中で最も使いやすいHMIを確保します。

紙器

陳列棚で人目を引き、新たな方法で消費者と関わりが持てるような、より洗練された板紙包装への需要が高まっています。このセクターでのBOBST最新の開発は以下のとおりです。

  • NOVAFOILの性能向上:NOVAFOILに、2つの新機能が追加されました。
    インラインとクロス両方向の箔送りができるBOBST初の箔押機です。HOLO装置は、商品保護のため包装にホログラムを施すのに最適なツールです。OACS (Optimal Advance Computing System) は、最適な箔送り量を算出します。現在この機能は機械上だけでなく、リモートでも利用できます。
  • Digital Make Ready Tool:原稿の投影により各工程の準備を連結する画期的な新ツールです。
    DIGITAL INSPECTION TABLE(デジタル検査テーブル) FC 106と、NOVAFOIL 106などとの組み合わせによって、完璧な箔押し品質を確保し、不良品発生を削減してダウンタイムを最小限に抑えることができます。
  • EXPERTFOLD、VISIONFOLD、NOVAFOLDの最新モデル:今年初め、BOBSTは紙器用製函機のラインナップを一新しました。
    製函機3機種の自動化、接続性、持続性などを強化し、それぞれの生産性能を大幅に向上させました。これにより、BOBSTの業界ビジョンである加工プロセスの完全デジタル化に繋がる多くの新機能を備えた新世代機が登場しました。

段ボール

Eコマース包装は、依然として段ボール業界の大きな市場です。加工業者は、より洗練されたタイプの包装資材を大量生産して、増え続ける需要に対応していかなければなりません。このセクターでのBOBST最新の開発は以下のとおりです。

  • EXPERTFLEX : 日用品向けのEコマース包装や箱の製造に適するフレキソ印刷機です。
    平盤打抜機EXPERTCUT 1.7 I 2.1と連結すると、高度に自動化されたEXPERTLINEが形成され、段ボールの高品質な印刷と打抜きの完璧な新ソリューションとなります。
  • SPEEDPACK(高性能自動梱包機): この7月に、新たな紐掛けシステムが導入されます。箱が正確に計数され、積み重ねられ、パレットに載せる準備が整った束で供給されます。新たなソリューションによって多用途性能が向上し、5~15mmのプラスチック製ストラップで箱を結束することができるようになります。

各種サービス

BOBSTのサービスラインナップは、製品加工の準備から仕上げまで、生産ワークフローのすべての工程でサポートをしています。このセクターでのBOBST最新の開発は以下のとおりです。

  • EMEAの物流管理拠点が稼働開始:欧州、中東、アフリカを対象とした新たな物流管理拠点が、欧州の中心部でアクセスの良いベルギーで稼働を開始し、増加する物流に対応しています。
    この新たな拠点の特徴の1つは、完全自動化システムで最大70,000点の部品を管理できる新しいオートストア(ロボットを用いた自動倉庫)を備えていることです。
  • BOBSTリモートアシスタンス:BOBSTは、最高水準のリモートサポート(24時間365日)を、引き続きお客様に提供していきます。これには、動画や新たなARサポート、リモートによる機械・データ分析への接続などを含みます。現在では、年間約33,000回のリモートサポートが、熱意ある技術サポート専門スタッフによって行われています。

環境、社会、ガバナンス (ESG)

BOBSTは、自社の4つの重要な柱の1つである持続可能性について、積極的な戦略を展開しています。弊社は「科学的根拠に基づく目標イニチアチブ (SBTi)」に参加し、差し迫った気候変動へのコミットメントを示しています。BOBSTは自社の目標を明確な形にして、二酸化炭素排出量を削減するために、活動において脱炭素化の対策を選択をしています。他にも、ESGに関連する主な活動には現在進行中のリサイクルが可能な素材の開発、水性インクの開発を含み、さらに2024年末までに弊社機器の電力消費量を10~20%削減することも含まれています。

Jean-Pascal Bobst氏は、次のように締め括ります。
「BOBSTは、お客様のニーズを深く理解していると自負しています。これはとても緊密なパートナーシップによる賜物です。この度の弊社製品ラインナップの強化によって、お客様から寄せられた課題の多くを解決することができます。それらをまとめると、行きつく先はさらなる自動化、接続性、デジタル化、そして持続可能な包装資材生産を進めることになるのです。」

BOBSTについて
当社はラベル、軟包装、紙器、段ボール産業向けに印刷、コンバーティング、加工機械、およびサービスを提供する世界有数のサプライヤーです。
Joseph Bobstにより1890年にスイスのローザンヌに設立されたBOBST社は、50カ国以上で事業を展開しており、11カ国に19の生産拠点を持ち従業員数は全世界で6,100名に及びます。 2022年12月期の連結売上高は、18億4100万スイスフランでした。

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Gudrun Alex
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BOBSTについて

当社はラベル、軟包装、紙器、段ボール産業向けに印刷、コンバーティング、加工機械、およびサービスを提供する世界有数のサプライヤーです。私たちのビジョンは、包装業界の未来をを創造することです。その基盤は、接続性、デジタル化、自動化、そして持続可能性の4つの柱にあります。

Joseph Bobstにより1890年にスイスのローザンヌに設立されたBOBST社は、50カ国以上で事業を展開しており、12カ国に21の生産拠点を持ち従業員数は全世界で6,300名に及びます。 2023年12月期の連結売上高は、19億6000万スイスフランでした。

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