BOBSTが家族経営の加工企業Karteks社の成長をサポート

Mex、Switzerland、2021年3月9日

Karteks社は現在、セルビアの業界をリードする段ボール箱メーカーの一社で、国内では国際的なメジャー企業、Smurfit Kappa社、DS Smith社に続いて3番目の規模になっています。

しかし、多くの成功事例と同様に、始まりは地味なものでした。同社は1991年、ベオグラード郊外の小さな施設に、Vojin Petković氏とZoran Petković氏の兄弟によって設立されました。設立当初は、一握りの現地企業向けに、オーダーメイドの段ボール箱製造を展開していました。品質と顧客サービスへの継続的な注力によって、会社は急速に成長を遂げ、特に力を入れる食品業界において、信頼性の高い段ボールパッケージングメーカーとしての地位を確立しました。また同社は、自動車、家具、土木業界に向けた大型で複雑な段ボール箱製造にも着手しました。

2010年、Karteks社は顧客の要望に応えて、加工したブランクを提供することを決定し、BOBSTの中古打抜機、SPO 1575への投資を決定しました。需要とビジネス機会が拡大したことを受け、2016年には、さらに前進することを決めます。1575は現在も活躍し続けていますが、その性能に魅せられた同社はBOBST志向となっていました。そして、汎用性、信頼性、生産性に優れた平盤打抜機、EXPERTCUT 1.6に投資しました。

効果はすぐに

「生産の質と能力は、ほぼ一夜にして劇的に向上しました。」と、Dimitrije Petković氏は述べています。同氏は、この家族経営の事業に加わり、父であるVojin氏と共に企業の経営に携わっています。「これにより、打抜き箱の需要に応えるために必要な最適な精度、一貫性、生産性を実現することができました。また、切り替え時間が非常に短いので、いくつもの小ロット生産を行う際にも非常に役立ちます。」こうした導入により、Karteks社は著しく成長を遂げます。2015年の6,500トンから、2020年は15,000トンへと、5年間で生産量がなんと230%も上昇しました。この結果、同社はセルビアの段ボールパッケージングの上位企業に躍り出ました。

しかし、およそ5年前、会社は顧客のニーズに大きな変化が生まれたことに気づきました。「市場は、RSC (A式箱) から、よりカスタマイズ可能な高品質の打抜き箱に移行していました。」と、Petković氏は述べています。こうした変化においては、印刷入りの箱の需要も見られるようになりました。「当社では常に顧客それぞれの要件に合わせて箱を製造することが出来ていましたが、こうした需要が突然高まったことから、私たちが誇る高水準を維持しつつ大規模にこのような箱を生産することは大きな挑戦でした。また、シェルフレディの印刷入り箱に対する顧客ニーズにも応えたいと考えていました。そのため、必然的に最先端のテクノロジーに投資する必要があったのです。」

こうした理由から、同社は2018年に、段ボールの高品質印刷を実現できる4色印刷機FLEXO 160-VISIONに投資しました。それと同時に、BREAKER(ブランクセパレーター)と、非常にスムーズで高精度の折り込みを行う製函機EXPERTFOLD165もあわせて購入しました。フレキソ印刷ラインは、2019年に1色の追加とシートクリーナーおよびエアドライヤーの設置によりアップグレードされ、ニス引き仕上げを伴うスポットレス(染み無しの)印刷の体制が確保されました。こうした技術革新が共にシームレスに機能し、同社は一貫した生産プロセスを完成させ、多色刷りの、シェルフレディの打抜き箱を生産できるようになりました。

「完全なBOBST生産ラインの導入は多くのメリットがあります。」と、Petković氏は述べています。「完全なインラインマシンを保持することは、注文の生産にかかる時間を最小限に抑えることになります。さらに、オペレーターはライン全体の繋がりを熟知しています。」

長期ビジョンとしての持続可能性と自動化 ​ ​

「持続可能性と自動化は、私たち世代を駆り立てる主要な理念です。これはもちろん生産プロセスにも当てはまります。生産プロセスにおける自動化の割合を高めることにより、生産に関わる時間、労力、コストを抑えることが出来、その結果、持続可能性の向上につながります。」と、Dimitrije Petković氏は述べています。

EXPERTCUT 1.6とFLEXO 160-VISION、BREAKERを組み合わせることにより、Karteks社は、いくつもの生産工程を1つにまとめた、ほぼ完全に自動化された加工ラインを構築することが出来ました。ユーザーフレンドリーであることもまたBOBST製品の主な特徴であり、Karteks社工場に於ける作業環境の安全性を向上させ、作業負荷を減らし、作業段取りを加速させました。実際に、オープン型印刷ユニットや大型ウィンドウといった設備エルゴノミクスを考慮した設計により、機械各部へのアクセスが容易になっているため、オペレーターは必要な場所で楽に作業することが出来ます。さらに、CUBEインターフェースは、マシンのすべての機能を制御し、印刷パラメータの設定を素早く簡単に行うことが出来ますこれらの特徴は、セットアップや切り替え時間を短縮させ、小ロット生産への柔軟性を高め、生産性を向上させます。同時に、リードタイムが短縮されるため、厳しい納期への対応で顧客の信頼が得られます。

打抜機のダブルカム方式グリッパーバー駆動、型の位置決めシステムなど、ユニークなAutoplaten® コンセプトや、フレキソ印刷機のバキューム式シート搬送といったBOBST の高度技術ソリューションにより、高精度かつスムーズな生産フローが実現し、高品質の製品が生まれます。Petković氏はこう述べています。「インク消費を抑える独特のインキング技術が活用されて、素晴らしい精度の確保と、ムダのない最高品質が実現されることにより、コストが削減され、生産ラインがより持続可能なものになっています。」

また、Karteks社はBOBSTの頼りになるアフターサービスも評価しています。BOBSTのサービスヘルプライン (Service Helpline) は、サポートや問題解決のために常に利用できます。ヘルプラインプラス (Helpline Plus) により、多くの問題はリモートで素早く解決できます。コネクテッドサービス (Connected Services) のオプションも採択されていて、同社はリモートモニタリング (Remote Monitoring) とダウンタイムトラッキング (Downtime Tracking) を使って、生産データを調査・分析して生産を最適化しています。

どの部品も製品の品質と生産ラインの高効率に貢献していることから、すべての装備の高品質スペアパーツがすぐに入手できることも高く評価されています。「BOBSTの技術者は当社のラインを熟知していることから、どんな問題でも素早く特定することができます。当社設備への密接な関わりと理解があり、そしてサポートやスペアパーツが利用しやすいことは、私たちにとって非常に大切で、安心を与えてくれています。」と、Petković氏は述べています。

さらなる投資で成長を加速

2020年、Karteks社は追加のフルラインEXPERTLINEに投資しました。これは、FLEXO 160-VISION (2色)、EXPERTCUT 1.6、BREAKERで構成されていました。このラインはその後、5色ラインに能力が拡大され、高品質が要求されるジョブに使用されています。

「どの新設備に於いても、私達は生産の質と能力をさらに向上させました。これにより、顧客の面で新たな道が開けました。」と、Petković氏は述べています。「今日、当工場に2基のBOBST EXPERTLINEを保有することによって、要求される品質や数量を問わず、あらゆる種類のジョブに対応することが出来ています。また、これら2つのライン間での印版や打抜きツールの交換も簡単なため、コストが低減し、当社のコンバーティング施設の全体的な生産性を向上させています。」

「ここ数年の業界を見ると、私たちは立ち止まっている事は出来ません-顧客のために、常に最新の動向の先頭を行くことが求められています。」と、Petković 氏は述べています。「それには、最高のパートナーを選ぶこともまた重要です。」 BOBSTは、打抜きコンバーティングラインの生産における世界的リーダーであり、この分野に於いて長い実績があります。BOBSTとの最初の出会い以来、同社とは良い関係が続いており、技術面やプロセス面におけるサポートに感謝しています。BOBSTのマシンは実に競争上の優位性をもたらすものです。これにより当社は躍進することが出来ました。一方で、当社は創業時以来の家族経営ビジネス哲学を守リ続けています。」

  • 公開日: 躍進する家族経営のビジネス (左から): Vojin、Dimitrije、Zoran Petkovićの各氏
  • Karteks社のケーススタディ ​ ページ: ベオグラード郊外のKarteks社工場の基のEXPERTLINE
  • プレスリリース ​ ページ: オペレーターフレンドリーのマシン– EXPERCUT 1.6 - セットアップや切り替えが素早く簡単
  • Bobst Group SA: 1974年以来、現在も使用されているSPO 1575打抜機

BOBSTについて
当社はラベル、軟包装、紙器、段ボール産業向けに基板処理、印刷、コンバーティング機器とサービスを提供する世界有数のサプライヤーです。
Joseph Bobstにより1890年にスイスのローザンヌに設立されたBOBST社は、50カ国以上で事業を展開しており、8カ国に15の生産拠点を持ち従業員数は全世界で5,500名に及びます。 2019年12月期の連結売上高は、16億3,600万スイスフランでした。

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当社はラベル、軟包装、紙器、段ボール産業向けに印刷、コンバーティング、加工機械、およびサービスを提供する世界有数のサプライヤーです。

Joseph Bobstにより1890年にスイスのローザンヌに設立されたBOBST社は、50カ国以上で事業を展開しており、11カ国に19の生産拠点を持ち従業員数は全世界で6,100名に及びます。 2022年12月期の連結売上高は、18億4100万スイスフランでした。

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