BOBSTが包装業界の急速な変化を乗り越えるための最新のソリューションを発表
2022年6月8日、スイス、Mex
BOBSTは本日、最新の製品とサービスのラインナップを発表しました。これらの活用で、加工業者やブランドオーナーは、包装業界の新しい状況に対応することができます。
2020年の時点で、BOBSTは4つの重要な柱(接続性、デジタル化、自動化、および持続可能性)を土台にした業界ビジョンを発表しています。近年の世界情勢により、このようなニーズがかつてないほどに加速しています。今では、これらの4つの柱はBOBSTの戦略だけでなく、包装業界全体で基本となりつつあります。
「パンデミックや世界的紛争、それに伴う材料や労働力の不足による業界への影響など、予測できなかった世界情勢が近年起こっていますが、当社では、包装業界全体の動向を正しく把握することに努めてまいりました。」そう述べるのは、BobstグループのCEO、Jean-Pascal Bobst氏です。「このような動向が紛うことなく加速する一方で、BOBSTは戦略を実施して、加工業者やブランドオーナーが、包装業界のこの新環境でも成功できるようなソリューションとサービスのラインアップを構築してきました。」
BOBSTでは、接続性と近接性、デジタル化と柔軟性、自動化と生産性、持続可能性と責任が、将来一層重要になると考えています。ここに、BOBSTのラインアップを補充する最新のイノベーションの一部を紹介します。
接続性と近接性の向上
BOBSTは、包装業界のバリューチェーン全体をつなぎ、加工業者やブランドオーナーに対して、生産プロセスを明確に視覚化することが可能であると考えています。
このビジョンの実現に重要となるのが、最新版のBOBST Connect(ボブストコネクト)です。これが、ジョブの生産ワークフローの準備、生産、対応、維持、最適化にデジタルソリューションを提供します。新発表バージョンのBOBST Connectは、パッケージ加工の各段階の最適化を案内する多くの機能を備えています。BOBST Connectは、プロセスの1つ1つのステップを繋ぐことで、効率、管理、データ精通を強化し、バリューチェーン全体の品質および効率を向上させます。
お客様との身近な接触を通して、素晴らしいサービスが約束されます。接続機能を備えないマシン向けのnew BOBST HelplineEssential(ヘルプラインエッセンシャル)は、リモートアシストサービスです。これを利用することで、お客様がビデオストリーミング(動画配信)にアクセスでき、BOBSTテクニカルサービスの専門家と優先的に連絡が取れ、トラブルシューティングや問題解決を迅速に行えるようになります。約50%のケースが、ストリーミング動画で解決できると推測されています。
また、部品の物流サービスをさらに改善するため、BOBSTは新しい物流拠点を欧州、中東およびアフリカ地域(EMEA)向けに開きます。この新たなEMEA拠点(ベルギー、Genk)は、米国およびアジア太平洋地域の既存の拠点に加わります。この物流センターでは、すべての製品ライン向けに100,000個の部品が即時配送できるようになっており、24時間/週7日の配送サービスを含め、配達時間が短縮することで、EMEA地域の顧客へのサービスレベルが大幅に改善されます。
デジタル化と柔軟性の向上
手順や無駄を削減することができるデジタル化のニーズは増加し続けています。
紙器加工では、製函機向けにnew ACCUCHECK RECIPE EDITOR(レシピエディター)を発表しました。2020年に導入された、ACCUCHECKの新機能「インライン検査システム」は、カートンブランクの欠陥を丁寧に検査して一貫した品質を保証します。新たなRECIPE EDITORでは、ACCUCHECKレシピをBOBST Connectプラットフォームから遠隔で作成および編集し、生産フロアの複数のACCUCHECKに送信することができます。パッケージデザインのPDFデータを利用するこのソリューションによって、セットアップが容易になり、時間も大きく短縮されます。結果として現場の生産性を高めることができ、さらに人為ミスの可能性が抑制されることで品質が向上し、無駄も減ります。
また、BOBST All-in-One DIGITAL MASTER 340およびDIGITAL MASTER 510ラベルプレスも3月に発表されました。これは、ラベルの生産方式を根本的に変えるもので、100%インライン化された検査機能を備え、PDFからラベルの最終装飾・仕上げまで、統合された単一のワークフローが完全にデジタル化されています。
自動化と生産性の向上
e-コマース(電子商取引)市場が伸長し、加工業者やブランドオーナーがかつてない需要に直面すると同時に、熟練者や素材の不足などの課題に直面しているこの時代において、自動化と生産性は今まで以上に重要になっています。
段ボール分野では、EXPERCUT 1.7 I 2.1およびEXPERTFLEXで構成されるnew EXPERTLINEが、平盤打抜きとフレキソポスト印刷を組み合わせた大判加工ラインを構成し、e-コマース対応に最適なソリューションとなっています。優れた柔軟性を備え、標準バージョンとミラーバージョン(逆勝手)があります。給紙見当および印刷見当が高精度で、比類ないボックス品質を実現するラインです。TooLink(ツールリンク)テクノロジーを伴う短時間のセットアップが、稼働時間を最大化して、年間最大2000万平米の生産性を実現します。TCO(総保有コスト)が低く、e-コマースやFMCG(日用消費財)向けに様々なボックスを製造するビジネスに最適なソリューションとなります。
紙器の分野では、BOBSTはnew SPEEDSET(スピードセット)を発表しています。これは、充実したセット時間削減パックで、全ての平盤打抜機で利用頂けます。このパックの利用で、セット替え時間が大幅に短縮されますので、生産能力が向上します。SPEEDSETには、光学式見当システムの設定を迅速化するためにフィーダー部に追加された15インチスクリーンなど、人間工学的な改善が含まれています。拡張された自動化もパックの一部です。これには、新規ジョブセット時のパレットリフティングや、抜型と面板を正確に位置合わせして、カットと罫線の位置を揃える電動マイクロ調整システムなどがあります。TooLink(ツールリンク)は、ツール(型)をマシンにデジタルで接続し、数秒以内にジョブデータを交換できます。
今年のハイライトは他にもあります。MASTERLINE DROは、新しいロータリーダイカッターで、パフォーマンスや価値が一層向上しています。最高の汎用性、自動化、接続性、優れた人間工学的ソリューションを段ボール業界に提供します。MASTERCUT 1.65 PERは、0.5 mmから2,000 g/㎡の板紙、シングルフルートまたはダブルフルート段ボール、そして合紙に至るまで対応する唯一の平盤打抜機です。EXPERTFOLD 165 e-commerceは、e-コマースの需要を満たすよう特別設計された新しい製函機です。NOVAFOLD 50 | 80 | 110は、高い信頼性とパフォーマンスを備えた新しい製函機です。
持続可能性と責任の向上
BOBSTでは、持続可能性は未来に残す課題ではないと考えています。そして、今すぐに持続可能ソリューションを発表する用意ができています。
BOBSTは、パートナーと連携を取りながら、大きく前進し続けます。BOBSTは最近、CEFLEX(軟包装のための循環経済)イニシアチブ(進取的取り組み)の一環として、高バリアの新たな軟包装ソリューションを発表しました。金属蒸着、高バリア、単一素材、再生ポリエチレン(rPP)の、フレキソ印刷パウチ(袋)のリサイクルのために設計されされています。これはバリア性能を備え表面印刷された市場初のパウチ(袋)であり、家庭ごみで回収されたリサイクル素材のrPPを使用して生産されます。
また、当社はTipa社(持続可能な包装材開発の専門企業)と連携して、家庭で堆肥化可能な包装ソリューションや、FibreCycleと呼ばれる完全紙ベースの高バリア・リサイクル対応のソリューションに取り組んでいます。後者は、BOBSTがパートナー企業と開発している新たな代替および持続可能ソリューション群であるoneBARRIER(ワンバリアー)の一部になっています。
最後に、異業種連携団体への誓約「R-Cycle、およびデジタルプロダクトパスポート(DPP)で使い捨てプラスチックのトレーサビリティを確保を使命とする」への取り組みの一環として、BOBSTはマンチェスターのコンピテンスセンターで、R-サイクル対応デモマシンの試行運転を成功裏に終えました。現在このプロジェクトは、他の製品ライン(コーティング、ラミネーティング、CIフレキソ印刷、グラビア印刷)まで拡大しています。
私達は、BOBST社が、加工業者やブランドオーナーのパッケージ生産方法変革を、強力にサポートできる位置にいると信じています。
「今日の包装業界が直面する課題は、かつてないほどに大きく多様であることは間違いありませんが、BOBSTには、加工業者やブランドオーナーが課題を乗り越えるのを援助できる製品ラインナップ、サービス、そして協力企業が揃っていると確信しています。」そう述べるのは、BobstグループのCEO、Jean-Pascal Bobst氏です。「2020年の時点で、当社は正しい戦略を選択していました。今、加工業者やブランドオーナーには、その恩恵を真に受けて頂くことができます。共に、信念を持ってより良い未来を迎えましょう。」
BOBSTについて
当社はラベル、軟包装、紙器、段ボール産業向けに印刷、コンバーティング、加工機械、およびサービスを提供する世界有数のサプライヤーです。
Joseph Bobstにより1890年にスイスのローザンヌに設立されたBOBST社は、50カ国以上で事業を展開しており、11カ国に19の生産拠点を持ち従業員数は全世界で5,800名に及びます。2021年12月期の連結売上高は、15億6300万スイスフランでした。
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